次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜
先生は私たちを体育館から出して、扉を閉めた。
部屋は綺麗な和室で、扇風機も冷蔵庫も、クーラーも着いていた。
「…やばい、やばいよ、快適すぎる」
「ね!それより私も絵美子も渚も同じ部屋って、奇跡じゃない?!」
隣で舞奈がはしゃぐ中、絵美子がぽそっと言った。
「…知ってます?このお宿…出るらしいですよ…」
「?!?!」
そういう話は苦手なんだけど…。
黙りこくっていると、絵美子はさらに続けた。
「…深夜に…廊下に出たり…、お庭に出たり…するらしいです」
「ちょ、やめてよ…」
「えぇー!何それちょー楽しそー!」
キラキラと目を輝かせる舞奈を横目に、私は青い顔で窓の外を見た。
──桜の庭──
…私たちの部屋、庭の真正面だ。
無理、絶対無理。
「1年生ー!合奏始まるよ!」
志乃先輩の声で、私たち3人は部屋の外に出た。
舞奈は、私と絵美子の肩を掴み、コソッと言った。
「夜、廊下行くよ!」
あー…最悪だ…
うなだれていると、琴乃ちゃんが言った。
「なんかあった?そういえば、今日渚ちゃんの星座、占い最下位だったもんね」
「え…、そうなの…?」
嫌な予感しかしない…。いやもう、禍々しい何かを感じる。
「はーいじゃあ、今日は初めから通すのを5回、全部録音するよー」
先生がビデオカメラを持って来た。
あー、こっちもこっちで体力いる。
とりあえず合奏を全力でこなして、夕ご飯の時間を迎えた。
部屋は綺麗な和室で、扇風機も冷蔵庫も、クーラーも着いていた。
「…やばい、やばいよ、快適すぎる」
「ね!それより私も絵美子も渚も同じ部屋って、奇跡じゃない?!」
隣で舞奈がはしゃぐ中、絵美子がぽそっと言った。
「…知ってます?このお宿…出るらしいですよ…」
「?!?!」
そういう話は苦手なんだけど…。
黙りこくっていると、絵美子はさらに続けた。
「…深夜に…廊下に出たり…、お庭に出たり…するらしいです」
「ちょ、やめてよ…」
「えぇー!何それちょー楽しそー!」
キラキラと目を輝かせる舞奈を横目に、私は青い顔で窓の外を見た。
──桜の庭──
…私たちの部屋、庭の真正面だ。
無理、絶対無理。
「1年生ー!合奏始まるよ!」
志乃先輩の声で、私たち3人は部屋の外に出た。
舞奈は、私と絵美子の肩を掴み、コソッと言った。
「夜、廊下行くよ!」
あー…最悪だ…
うなだれていると、琴乃ちゃんが言った。
「なんかあった?そういえば、今日渚ちゃんの星座、占い最下位だったもんね」
「え…、そうなの…?」
嫌な予感しかしない…。いやもう、禍々しい何かを感じる。
「はーいじゃあ、今日は初めから通すのを5回、全部録音するよー」
先生がビデオカメラを持って来た。
あー、こっちもこっちで体力いる。
とりあえず合奏を全力でこなして、夕ご飯の時間を迎えた。