次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜
「おー!今日の夕ご飯カレーですよ!」
「え?まじ?!よっしゃ」

柊と佐々木先輩がダッシュでカレーを取りに行く。

…もう、食べる気になれませんよ。

しょぼしょぼ食べていると、柊がじーっと私の事を見てることに気づいた。

「柊?どうしたの?」
「あ、いや、もし良かったらさ、今日…」
「ん?」

赤くなりながら頭を搔く柊を覗き込むと

「なーに話してんのかなぁ?」
「うわっ!兄貴?!」

先生が後ろに立っていた。

「お前らもしかしてさ、今日の夜、よからぬ事を考えてるんじゃないだろうね?」

ギクッ

という顔を、私だけじゃなく柊もしていたので、あぁと納得する。
柊のやつ、肝試しに誘おうとしてたな?

「い、いやぁ、そんなことないよー…」
「はい!もちろんないです!」

私たちは全否定。

「ふーん?」

先生は納得してないような顔をして、席に戻っていった。

「柊、肝試しならお断りだから」

私がキッパリ言い放つと、柊はきょとんと私を見つめた。

「え?肝試しじゃないの?」
「あ、悪ぃ、肝試しじゃない」
「じゃあなに?」
「いや、用事あるならいいや」

結局なんだったんだろう。

夕食が終わり、入浴もそこそこに

モヤモヤしたまま、肝試しの時間が
来てしまった…。
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