次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜
「3番の学校さん、えー、花山南高校で、合ってますか?借用はありますか?」
「いいえ、無いです」
「ティンパニの椅子は使いますか?」
「い、いいえ!使いません!!」
「あ、は、はい」
ついに打楽器を順番に並べるところまで来た。
今は1番の学校がリハをしている。
「ちょ、柊!し!静かに!」
「あっ」
柊は口を覆う。
「ふふっ、そんなに緊張しなくていいのに」
志乃先輩は笑った。
先輩は何度もコンクールを経験しているから慣れているらしい。
「あーあ、なんか不思議な感じ、ドラム以外で舞台に立つって」
琴乃ちゃんがボソッと呟いた。
志乃先輩は琴乃ちゃんの肩に手を置く。
「ね?ドラム以外の打楽器も悪くないでしょ?」
「…そうですね」
今、打楽器全体がひとつになろうとしてる感じがする。
「先輩、頑張りましょうね!」
「…そうだね!」
先輩はぐっと親指を立てた。
私たちも立てる。
「よっしゃぁ頑張るぞー!!」
志乃先輩は大きく伸びをした。
その時、先輩の目に涙が見えた。
「えええ?!先輩?!」
私たち3人は先輩に駆け寄る。
「ど、どうしたんですか?!」
先輩はそっと涙を拭いた。
そして、細々と語り始めた。
「…実は、今年のコンクールが終わったら、部活辞めろって言われてて…。今日が最後だと思うと、すごい悲しくて」
先輩はしゃくりあげながらゆっくりと話す。
「ほんとはね、演奏終わってから伝えたかったんだけど、泣けてきちゃって…ごめんねこんな先輩で」
「いいえ、無いです」
「ティンパニの椅子は使いますか?」
「い、いいえ!使いません!!」
「あ、は、はい」
ついに打楽器を順番に並べるところまで来た。
今は1番の学校がリハをしている。
「ちょ、柊!し!静かに!」
「あっ」
柊は口を覆う。
「ふふっ、そんなに緊張しなくていいのに」
志乃先輩は笑った。
先輩は何度もコンクールを経験しているから慣れているらしい。
「あーあ、なんか不思議な感じ、ドラム以外で舞台に立つって」
琴乃ちゃんがボソッと呟いた。
志乃先輩は琴乃ちゃんの肩に手を置く。
「ね?ドラム以外の打楽器も悪くないでしょ?」
「…そうですね」
今、打楽器全体がひとつになろうとしてる感じがする。
「先輩、頑張りましょうね!」
「…そうだね!」
先輩はぐっと親指を立てた。
私たちも立てる。
「よっしゃぁ頑張るぞー!!」
志乃先輩は大きく伸びをした。
その時、先輩の目に涙が見えた。
「えええ?!先輩?!」
私たち3人は先輩に駆け寄る。
「ど、どうしたんですか?!」
先輩はそっと涙を拭いた。
そして、細々と語り始めた。
「…実は、今年のコンクールが終わったら、部活辞めろって言われてて…。今日が最後だと思うと、すごい悲しくて」
先輩はしゃくりあげながらゆっくりと話す。
「ほんとはね、演奏終わってから伝えたかったんだけど、泣けてきちゃって…ごめんねこんな先輩で」