次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜
志乃先輩はそう言うとふわっと笑った。
「ほんと、ここまで来られて良かったよ!私、ずっと皆のこと好きだから…」
「先輩!」
私は遮るように声をあげた。
「何言ってるんですか?まだ東関東ですよ」
「…?」
「だから!まだ終わりませんってことです!」
志乃先輩は驚いたように私を見た。
「私たちが行くのは東日本ですよ、先輩
まだまだ先です!だから先輩の最後の演奏は今日じゃないです」
「渚ちゃん…」
先輩はぎゅーっと私たちを抱きしめた。
「ありがとうっ…3人とも大好きだよっ…」
そして、よしよしとしてくれた。
私は泣きそうになる。まだ終わらないのに泣きそうになる。
「…琴乃ちゃん、小物めっちゃ上手くなったね!柊くんはティンパニ覚えるの早すぎてびっくりした!渚ちゃんはほんと、打楽器が好きなんだね」
先輩はそう言うと、私たちの背中を思いっきり叩いた。
「うわっ!」
「いたっ!」
「え?!先輩?!」
「だから、こんなに上手くなったんだから、次に行こう!」
────そうだ
しんみりしてる場合じゃない。
私たちには次があるんだから。
「絶対最後にさせません」
「ほんと、ここまで来られて良かったよ!私、ずっと皆のこと好きだから…」
「先輩!」
私は遮るように声をあげた。
「何言ってるんですか?まだ東関東ですよ」
「…?」
「だから!まだ終わりませんってことです!」
志乃先輩は驚いたように私を見た。
「私たちが行くのは東日本ですよ、先輩
まだまだ先です!だから先輩の最後の演奏は今日じゃないです」
「渚ちゃん…」
先輩はぎゅーっと私たちを抱きしめた。
「ありがとうっ…3人とも大好きだよっ…」
そして、よしよしとしてくれた。
私は泣きそうになる。まだ終わらないのに泣きそうになる。
「…琴乃ちゃん、小物めっちゃ上手くなったね!柊くんはティンパニ覚えるの早すぎてびっくりした!渚ちゃんはほんと、打楽器が好きなんだね」
先輩はそう言うと、私たちの背中を思いっきり叩いた。
「うわっ!」
「いたっ!」
「え?!先輩?!」
「だから、こんなに上手くなったんだから、次に行こう!」
────そうだ
しんみりしてる場合じゃない。
私たちには次があるんだから。
「絶対最後にさせません」