次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜
「しゅ、柊か、びっくりした」
「渚、今すごい顔してたぞ」
むにむにとほっぺを引っ張られ、悶える私に、周りの部員の視線が集中した。
「え、何あの子、滝野くんとどういう関係?」
「あんなおかっぱ頭が滝野狙うとか、おこがましいんですけど」
聞こえてくる批判に頭が痛くなってきた。柊がそんなに人気者だなんて知らなかった。今後が思いやられる。
「何してんだよ渚、教室行こーぜ」
「あ、うん」
引っ張られる私を、キラキラな女の子たちがキッと睨みつけていた。
あの子たちと同じ部活…。無理だよ…。
放課後、私は1人で音楽室に向かっていた。
舞奈は課題、絵美子は習い事だそうだ。
「ほんと、大変だよ…」
眉をひそめてそーっと音楽室に入る。
「っ?!うわっ!」
「あ、ごめーん!足が滑って!」
引っ掛けられて転んだ私を、茶髪の美少女が見下ろしていた。
「ごめんねー!でも、別に華みたいに可愛いわけじゃないし、転んでも気にしなくていっか!」
ふーん、華っていう子なのか。こんなところでこんなヤツらに屈してられない。
「ていうかー、なんなのそのおかっぱ!!」
「おかっぱじゃないよ、ボブだよ、てかその位置パンツ見えるけど」
「は?!」
彼女が退いたところで、荷物を置きに打楽器スペースに行った。
「あ、渚ちゃん、こんにちは!」
「こんにちは、志乃先輩」
なんで私を目の敵にするんだろう。
そう思いながらスティック片手にドラムに向かった。
「へー、渚、なんか叩いてよ」
「うわっ!柊!びっくりさせないでよ」
「なんか、俺の知ってる曲叩いてみて」
「えー…」
J-POPは苦手だけど、とりあえずメジャーな曲を叩いてみた。
柊は楽しそうに私のそばにちょこんと座っている。
「すげー!俺も渚みたいになりたい!」
「そんな大袈裟な…」
「渚、今すごい顔してたぞ」
むにむにとほっぺを引っ張られ、悶える私に、周りの部員の視線が集中した。
「え、何あの子、滝野くんとどういう関係?」
「あんなおかっぱ頭が滝野狙うとか、おこがましいんですけど」
聞こえてくる批判に頭が痛くなってきた。柊がそんなに人気者だなんて知らなかった。今後が思いやられる。
「何してんだよ渚、教室行こーぜ」
「あ、うん」
引っ張られる私を、キラキラな女の子たちがキッと睨みつけていた。
あの子たちと同じ部活…。無理だよ…。
放課後、私は1人で音楽室に向かっていた。
舞奈は課題、絵美子は習い事だそうだ。
「ほんと、大変だよ…」
眉をひそめてそーっと音楽室に入る。
「っ?!うわっ!」
「あ、ごめーん!足が滑って!」
引っ掛けられて転んだ私を、茶髪の美少女が見下ろしていた。
「ごめんねー!でも、別に華みたいに可愛いわけじゃないし、転んでも気にしなくていっか!」
ふーん、華っていう子なのか。こんなところでこんなヤツらに屈してられない。
「ていうかー、なんなのそのおかっぱ!!」
「おかっぱじゃないよ、ボブだよ、てかその位置パンツ見えるけど」
「は?!」
彼女が退いたところで、荷物を置きに打楽器スペースに行った。
「あ、渚ちゃん、こんにちは!」
「こんにちは、志乃先輩」
なんで私を目の敵にするんだろう。
そう思いながらスティック片手にドラムに向かった。
「へー、渚、なんか叩いてよ」
「うわっ!柊!びっくりさせないでよ」
「なんか、俺の知ってる曲叩いてみて」
「えー…」
J-POPは苦手だけど、とりあえずメジャーな曲を叩いてみた。
柊は楽しそうに私のそばにちょこんと座っている。
「すげー!俺も渚みたいになりたい!」
「そんな大袈裟な…」