次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜
|《先のこと》
東日本大会は、今まで聴いたこと無いくらい、最高の演奏をした。
けど
結局結果は銀賞だった。
「うわぁぁ…、あと3点で金賞だったんだ」
「惜しいねー」
帰りのバスの中、皆は楽しそうな顔で話していた。
悲しいより、やりきったという達成感の方が勝っていた。
「渚、おつかれ」
「華ちゃん、おつかれ」
華ちゃんは私のおでこをデコピンした。
「…華、で良いよ」
「華…?」
「華ね、渚のこと認めてなかったの、上手いのに、全然他のことに興味無さそうだし、面倒だって言って色々逃げるし」
「あはは…」
何も言えない。最初の方の私はそんなだったから。
「でも、変わったよね、渚」
「…変われたかな」
「うん、華のことも変えてくれた、ありがと」
華はにっと笑って言った。
「華…、私も華には感謝してるよ」
「え?」
「そりゃ最初のは酷いと思ったけど、私と同じ経験…、してるんだなって、私を変えてくれたから」
私は華に笑いかけた。
華は少し顔を赤くするとぱっとそっぽを向いた。
「…もうっ!こーいうとこだけ素直なんだから」
「え?な、なんか変なこと言った?!」
「言ってないわよ!…とりあえず、柊くん幸せにしてあげなさいよ」
そう言うと華は席を移動した。
…?
不思議に思っていると
柊が隣に座ってきた。
「え?!なんで?!」
「俺が隣じゃ嫌なの?アイツが譲ってくれた」
柊は華を指す。
華は私に向かってウインクを飛ばした。
東日本大会は、今まで聴いたこと無いくらい、最高の演奏をした。
けど
結局結果は銀賞だった。
「うわぁぁ…、あと3点で金賞だったんだ」
「惜しいねー」
帰りのバスの中、皆は楽しそうな顔で話していた。
悲しいより、やりきったという達成感の方が勝っていた。
「渚、おつかれ」
「華ちゃん、おつかれ」
華ちゃんは私のおでこをデコピンした。
「…華、で良いよ」
「華…?」
「華ね、渚のこと認めてなかったの、上手いのに、全然他のことに興味無さそうだし、面倒だって言って色々逃げるし」
「あはは…」
何も言えない。最初の方の私はそんなだったから。
「でも、変わったよね、渚」
「…変われたかな」
「うん、華のことも変えてくれた、ありがと」
華はにっと笑って言った。
「華…、私も華には感謝してるよ」
「え?」
「そりゃ最初のは酷いと思ったけど、私と同じ経験…、してるんだなって、私を変えてくれたから」
私は華に笑いかけた。
華は少し顔を赤くするとぱっとそっぽを向いた。
「…もうっ!こーいうとこだけ素直なんだから」
「え?な、なんか変なこと言った?!」
「言ってないわよ!…とりあえず、柊くん幸せにしてあげなさいよ」
そう言うと華は席を移動した。
…?
不思議に思っていると
柊が隣に座ってきた。
「え?!なんで?!」
「俺が隣じゃ嫌なの?アイツが譲ってくれた」
柊は華を指す。
華は私に向かってウインクを飛ばした。