あやかしの集う夢の中で
「言いたいことはそれだけ?

あんたはもう二度と話せなくなるんだからさ」



「フフフッ。

胸の小さな小娘がこの雪菜様にそんなことを言っているのかい?」



「あんたに決まってるでしょ!

ここにはあんたしかいないんだから!」



愛理はそう叫んで怒りを爆発させると、両手に電撃を溜め、電撃の弓を作り出した。



「へぇ、それがお前の技なのかい?

おもしろいね」



「その余裕がムカつくの!

私がおばさんを黙らせてあげるから!」



(桜介が倒れている今、頼れる人は誰もいない。

でも、私なら絶対に勝てる!

雪女は私が倒すの!)



「くらえ、サンダーアロー!」



愛理の手から怒りを込めた電撃の矢が放たれた。



そしてその電撃の矢は一直線に雪菜へと向かっていた。
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