あやかしの集う夢の中で
「あのう、私からみんなに質問があるんだけど……」



舞はそう言って、いつもとは違う青白い顔をみんなに向けた。



「みんなは私に取り憑いている夢妖怪を退治するって言ってるけど、それはどうやってするつもりなの?」



舞のその疑問に時宗がいつもの表情を崩さないクールなスタイルで答え始めた。



「オレたちは君の夢に潜入する。

そして夢妖怪と直接戦い、夢妖怪を退治する」



「私の夢に潜入するって……。

本当にそんなことができるの?」



「心配はいらない。

オレの魂の術式を使えば、オレたちは君の夢の中に入っていける」



普通の人が聞いたならば、ウソだと思うような話を時宗は当たり前のことのように堂々と言ってのけた。



時宗のその揺るがない自信は、生まれ持ったイケメンの力なのだろうか?



それともその身に備わっているハイスペックな能力のせいなのか?



桜介は自信満々のイケメン、時宗を見ながら、時宗のカッコ良さに嫉妬していた。
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