あやかしの集う夢の中で
「そう言えばさ、時宗君」



愛理はまだ顔を赤らめたまま、話をそらすように時宗に話しかけた。



「夢の世界での髪の色って、その人の属性を現すって言ってたでしょ。

私たちの髪の色って、いったいどんな属性を現してるの?」



愛理のその質問に時宗は真剣な顔でこう答えた。



「まずは園宮愛理。

君の金色の髪は雷の属性を現している。

君がこの夢の世界で自分の属性に合う技を真剣に思い浮かべれば、君はその技を使うことができるだろう」



「私の属性って、雷なんだ。

雷系の技って何があるかなぁ?」



愛理は自分の属性を知り、その属性に合う技をいろいろと考えていた。



夢の中の世界では思いが強い者が強い。



そう言った時宗の言葉を考えながら。



「次に綾瀬カノン」



「あっ、カノンですね。

カノンの属性は何ですか?」



「君のピンク色の髪は癒しの属性を現している。

君が自分の力を信じきれるなら、君は癒しの属性の技を使えるだろう」



カノンは時宗から自分の属性を教えてもらい、うれしそうに笑っていた。
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