わい氏園芸店で奮起する。
始まりというものは


 『不採用』


 「おうふ」


 寒風と共に訪れた12月。ぬくぬくと布団に包まりながら呑気にみかんを貪り食っていた私に届いたのは、寒風よりも寒い一封だった。


 第1志望で受けていた企業からの不採用通知。それを見て私は情けなく、そして小さく言葉をもらしていた。



 おかしい……だってお前、あれだよ……試験受ける前の夜確かに企業落ちる夢みたよ……? でもお前、なんか不採用の夢て、逆夢だよみたいなの夢占いで検索したら出てきたし……おっしゃ。なんかいける気がすっべ! ておもてたらお前これ……ただの正夢……



 その日はふて寝した。
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