不細工芸人と言われても
いつものように、家にあった缶ビールやワインとチーズやナッツのおつまみで、二人で乾杯する。
この時間が幸せだ。
カホとこうやっていられることが。
「高岡さんってもう芸人さんっていうより俳優さんしてるよね。」
「うん、なんかオファーが続いてね。 面白いからなんの役でも挑戦中。」
「あの殺人犯とかもすごかったですよ。高岡さん向いてるかも。」
「見てくれてんの?」
「うん。全部ちゃんと録画して見てるよ。」
カホの言葉に少し驚く。
「全部?」
「うん。だって、私高岡さんのファンだもん。」
「……………へえ。それはいつからかな?」
なんか嬉しいような。顔がニヤついてしまう。
「一緒にお仕事する人は、きちんと下調べや番組を一通り見るようにって言われてるんですよ。だから、コント見ておこうって思って最初にチェックし始めたら、なんかずっと。 もう仕事は関係ないのに続けてるのは、スタチキくらいですよ。」
「え、コントも? 全部?」
「うん、だいたい」
ヤバい。嬉しい。
「ラジオも?」
「うん。」
「あれはマズイだろ。」
「なんで?面白いよ。」
「あれは下ネタばっかりだろ。 聴くの禁止。深夜に聴くモテない男用の番組だからな。」
カホが聞いてるかと思うと、ガンガン下ネタ飛ばせなくなるじゃないか。
カホはムッとして
「またそうやって子ども扱いする。 お父さんか!」
「だーかーらー、せめて兄にしろっつうたろーが。」
お決まりのやり取りで、カホをこづく。
この時間が幸せだ。
カホとこうやっていられることが。
「高岡さんってもう芸人さんっていうより俳優さんしてるよね。」
「うん、なんかオファーが続いてね。 面白いからなんの役でも挑戦中。」
「あの殺人犯とかもすごかったですよ。高岡さん向いてるかも。」
「見てくれてんの?」
「うん。全部ちゃんと録画して見てるよ。」
カホの言葉に少し驚く。
「全部?」
「うん。だって、私高岡さんのファンだもん。」
「……………へえ。それはいつからかな?」
なんか嬉しいような。顔がニヤついてしまう。
「一緒にお仕事する人は、きちんと下調べや番組を一通り見るようにって言われてるんですよ。だから、コント見ておこうって思って最初にチェックし始めたら、なんかずっと。 もう仕事は関係ないのに続けてるのは、スタチキくらいですよ。」
「え、コントも? 全部?」
「うん、だいたい」
ヤバい。嬉しい。
「ラジオも?」
「うん。」
「あれはマズイだろ。」
「なんで?面白いよ。」
「あれは下ネタばっかりだろ。 聴くの禁止。深夜に聴くモテない男用の番組だからな。」
カホが聞いてるかと思うと、ガンガン下ネタ飛ばせなくなるじゃないか。
カホはムッとして
「またそうやって子ども扱いする。 お父さんか!」
「だーかーらー、せめて兄にしろっつうたろーが。」
お決まりのやり取りで、カホをこづく。