不細工芸人と言われても
くるりと振り向いて、カホは、俺の目を見る。
「なんか、いろいろごちゃごちゃ考えてるでしょ?」
「な、なにが。」
結構、たまに鋭いこと言うんだよな。
「大丈夫だよ。きっとみんな私たちが結婚すること喜んでくれるよ。」
「おまえは楽観主義者だよな。」
「創ちゃんは、意外となんでも理屈で考えるし、石橋を叩いて渡るよね。手順もちゃんと踏もうとするし。」
俺は苦笑する。
カホは、俺のことをよく分かってる。

「だって、私が好きって言うまで、きちんとそれが確認できるまで、私の事抱こうとしなかったのが一番の証拠。」
「葛藤はだいぶありましたけどね。」
俺は、いろいろ思い出してため息をつく。
カホは笑う。
「やっぱり、すごく優しい。そういうとこ大好き。」
とキュッと俺の首に抱きつく。
ちゃぷっと水が跳ねる音がして、カホは俺に唇を重ねる。
俺はそっとカホの胸を手のひらで包むようにして優しく撫でる。
「………カホ。」
名前を呼んでみる。
「う………ん…」
応えるように、カホは、俺の一番敏感になっている大きくなったものをそっと握りゆっくりさする。
「………………ああ……」
思わずため息が混ざったような声を漏らす。
カホは、妖艶にクスッと笑い甘い声で囁く。
「…………その、顔も好き。………気持ちいい?」
もう、俺はカホにメロメロだった。
俺もそのエロいカホがまたたまんないって。


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