不細工芸人と言われても
ベッドに戻ってもまた激しく愛し合い、そのまま二人でまどろんでいた。
カホは、甘いため息をついて俺の背中に腕を回して、胸に顔をうずめる。
「………どうしよう。」
「ん?」
「好きすぎて怖い。」
俺は苦笑する。思ってることおんなじデス。
「私の身体に物足りなくて、巨乳の女の人と浮気したらどうしよう。モテモテだから、すぐキレイな女の人になびいてフラフラと行っちゃったらどうしよう。」
「ええ!?俺ってそんな信用ないの?」
さすがにそう言われると凹むよなあ。
「………だって、自覚ないんだもん。自分がものすごく魅力的だって事に気が付いてないんだよ。………予言するけどね、結婚したらね、以前よりものすごくモテるようになるからね。奥さんいてもいいんですって言ってくる女の人いっぱい現れるからね。」
「マジか?」
「あ、期待に胸膨らんだ?」
「アホか。俺は、浮気はせえへん。絶対に。」
「急に関西弁になるところが、怪しい。」
「なんでやー」
二人して目を合わせて、笑い出す。
こんなかわいい天使がいて、他に目移りするわけないだろーが。

それに色気ないって言いますけど、もうハンパないですから。
そのボーイッシュな感じとのギャップだよギャップ。
俺にだけ、そおいうところ見せてくれればいいんだから、他の男に見せたら絶対にダメだからな。

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