最後の手紙
「そいじゃ行きますかね」

 ありがたき柴田先輩の導きに従い、みんなはそろってぞろぞろと動き出した。

行きはいいけど、帰りがなー。
それは誰もがいつだって思うことだ、小林。

 隆一朗出発の連絡を様々なルートで受けて、バラバラに集まった一同は、おもむろに同窓会系盛り上がりに移行しつつある。

こんなことでもなければこんな風にはそろわなかったメンバーだから、このまま別れるはずもない。

 話題の中心は、まぁだいたいは隆一朗。

これからどんどん違う名前がとび出すことになるとしても、今はまだ。



 さて。
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