私たち、兄妹は踊り手です!
「えっと、今日はリノースリップの本番だよね!」
「違うよ、『スノートリック』!私、スリップなんかしないから!」
早速、飛んできた綺羅さんのボケを捌いた。その後の綺羅さんのボケの雨は止まらない。
「うん。ボケが大渋滞してるから!1人で捌くの大変なの!てか、早く撮影しようよ」
そう言うと、綺羅さんは「へぇーい」と気だるそうに配置に付く。私とお兄ちゃんも、それぞれ配置に付いた。
そして、音楽が流れ出す。冬に聞きたくなるような綺麗なメロディーに合わせて、体を動かす。
踊っている瞬間が、1番楽しい。ネットに投稿された動画を見ると分かるけど、笑顔で私たちは踊ってる。
きっと、スノートリックを踊っている今の私は、笑顔なんだろうな……。
「……あ!地味子ちゃんだ~!」
私が教室に入ると、クスクスと髪を金髪に染めた女子、チヨちゃんが笑う。
「……おはよう」
私は、学校の皆に踊り手だってことがバレなくないから、学校では伊達メガネを掛けて、長い髪を2つに結んで、出来る限り地味子を演じてるんだ。
その方が、楽だし。
「……時間あるし、屋上でも行くかな」
私は独り言を呟いて、屋上に上がった。予想通り、屋上には誰もいない。
私は伊達メガネを外して、髪を解いて、ポニーテールにする。これが、普段の私。
「違うよ、『スノートリック』!私、スリップなんかしないから!」
早速、飛んできた綺羅さんのボケを捌いた。その後の綺羅さんのボケの雨は止まらない。
「うん。ボケが大渋滞してるから!1人で捌くの大変なの!てか、早く撮影しようよ」
そう言うと、綺羅さんは「へぇーい」と気だるそうに配置に付く。私とお兄ちゃんも、それぞれ配置に付いた。
そして、音楽が流れ出す。冬に聞きたくなるような綺麗なメロディーに合わせて、体を動かす。
踊っている瞬間が、1番楽しい。ネットに投稿された動画を見ると分かるけど、笑顔で私たちは踊ってる。
きっと、スノートリックを踊っている今の私は、笑顔なんだろうな……。
「……あ!地味子ちゃんだ~!」
私が教室に入ると、クスクスと髪を金髪に染めた女子、チヨちゃんが笑う。
「……おはよう」
私は、学校の皆に踊り手だってことがバレなくないから、学校では伊達メガネを掛けて、長い髪を2つに結んで、出来る限り地味子を演じてるんだ。
その方が、楽だし。
「……時間あるし、屋上でも行くかな」
私は独り言を呟いて、屋上に上がった。予想通り、屋上には誰もいない。
私は伊達メガネを外して、髪を解いて、ポニーテールにする。これが、普段の私。