君の好きな人が私だったらいいのにな。
『あーん、…お、うま。』

「だから美味しいって言ってんじゃん。」

『見た目ほど甘くねぇし、美味いわ。』


もぐもぐと咀嚼してから

もう1口、とねだる侑をなだめて

羽瑠のパフェと交換する。


「んーっ、こっちも美味しい。」

「でしょでしょ?やっぱさすがだよねぇ。」

『なんか、女の子って感じするね、こーゆーの見ると。』

『そうかぁ?こいつらいっつもこんなんだぞ?てか柚稀も甘いもん食ってるじゃん。』


これ美味しいよ、と言いながらプリンアラモードを食べる氷室は

十分私達の会話に交ざっても違和感のない女子力だと思う。
< 100 / 439 >

この作品をシェア

pagetop