君の好きな人が私だったらいいのにな。
氷室のその発言に

さすが柚稀、わかってるわ、と侑は頷いた。


「ねぇ侑、水着コーナーってどこだっけ?」

『順当にいけば2階じゃねぇの?』

「じゃあこっちか。」

『あ、ばか、1人で行くな。お前すぐ迷子になるんだから。』


エスカレーターこっちでしょ、と右に曲がろうとすると

ぐぃ、と侑に手を引っ張られた。


『ったく、離れんなって。』

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