君の好きな人が私だったらいいのにな。
「わっ、ちょっと…!」

『俺の好みでいーなら選んでやるよ、』

「な、何それっ…、」

『お前1人じゃどーせ選びきらねぇんだろ?』

「なっ…!」


何年一緒にいると思ってんだよ、と侑は笑って

私の腕を掴んだまま水着の物色を始めた。


『んー…、…あ、この辺だろ、これとか。』

「……可愛い。」

『だろ?』


私の好みを絶妙にわかっているところが

なんかちょっと嬉しいような、くすぐったいような、悔しいような…。
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