君の好きな人が私だったらいいのにな。
俺が聞くと

もう俺だっていい歳だし次向こうに戻るって言われたら俺だけ日本に残るよ、と柚稀は苦笑した。


『やっぱそーゆーもんかぁ、』

『向こうは向こうで楽しいけど、俺には日本の方が合ってるみたい。』

『あー、確かに、そうかもな。』


なんとなくだけど

柚稀が言った言葉の意味がわかるような気がした。

柚稀は初めて会った時から

周りにめちゃくちゃ気が遣えて

あんまり感情を表に出すようなタイプじゃない。

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