君の好きな人が私だったらいいのにな。
『…ま、柚真、そろそろ起きろ、つくぞ。』

「んー…?」

『あ、こら、目ぇ擦るな、化粧落ちるぞ、』

「んー、ねむ…、」


んー、と伸びをすると

あ、海、と隣で侑が窓のほうを指さした。


「わー!!すご!海!」

『ふっ、お前、眠かったんじゃねぇのかよ笑』

「うっさい!え!海すご!」


久しぶりというよりか

ほぼ初めての海に眠気は一瞬でふきとんで

ねえねえねえ!と私は羽瑠を起こした。
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