君の好きな人が私だったらいいのにな。
「着いたーーっ!」

『おー!すげー!早く行こうぜ!』

『こら、颯1人で走って行くなって笑』


さっきまで眠っていたとは思えないテンションで

海岸に向かって走り出そうとする立花を

侑が急いで引き留める。


『えーっと、とりあえず荷物置いてから行こっか、』

「だね。こっから近いの?」

『うん、歩いて10分もかからないくらいだから。』


こっち、と氷室は言って

私たちは氷室の後ろについて歩いた。

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