君の好きな人が私だったらいいのにな。
驚きを隠せない私達をよそに

入って入ってー、と氷室は当たり前のように玄関のドアを開けた。


「広っ…、ここだけで私の部屋より広いよ、多分…、」

『靴も好きなとこ置いといていいから。んで、リビングがこっち。』

「ちょ、待って待って、なんか1人で行くのは緊張するから、」


慌てて氷室の後に続いて

部屋の奥へと進むと、大きなソファとカウンターキッチンのあるリビングに着いた。

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