君の好きな人が私だったらいいのにな。
「あ、そーだ。はいこれ。」

「浮き輪?それ他の人のじゃないの?」

「違う違う、さっき立花から1こ貸してもらったやつ。」


柚真泳げないでしょ、と羽瑠は浮き輪を私に渡した。


「あ、ありがと。みんなが深いところまで行っちゃったらどーしようかと思ってた、」

「そんなことだろーと思ってさ。…てか、そのパーカー、高野が貸してくれたの?」

「あ、うん。海入ってても肩は焼けるだろって。」

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