君の好きな人が私だったらいいのにな。
私が言うと

さすがわかってるねぇ、と羽瑠はにやにやしながらそう言った。


「私も泳げたらいーんだけどなー、」

「教えてあげるって、私が。」

「んー…、やっぱいいや笑」


子供の頃からどーしても水は苦手で

私は泳ぐどころか顔を洗うのもほんとは少し怖いくらいなのだ。

顔に水がつくのが嫌というか、なんというか。


「まあ浮き輪あれば大丈夫だから、ね。」

「うん、ありがと。」

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