君の好きな人が私だったらいいのにな。
『そんな身体に力入れなくても大丈夫だっつーの。』

「だ、だって怖いしっ…!」

『へーきだって。俺がついてんだから。』

「どんな自信よそれ…!?」


最初は怖かったものの

5分位経てばだいぶこの状況にも慣れてきて

日差しの強さのほうが気になってきた。


「頭あっつ…、」

『フード被っとけよ。』

「………浮き輪から手ぇ離せない。」

『ほんとしょーがねぇやつだなぁ、』


侑はそう言って私の後ろに回り

ちょっと濡れるけど我慢しろよ、と私にフードを被せた。
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