君の好きな人が私だったらいいのにな。
「んんっ…ふわぁ…、よく寝た…。」


んーっと手足を伸ばすと

足先に何かが当たって、私は驚いて身体を起こした。


「なんだ、侑か…。って…、あれ、私いつの間に帰ってきたんだっけ…?」

『ん…?あ、起きたのか、』

「あ、うん。…侑がここまで連れて帰ってくれたの?」

『あー…、眠ってんの起こすの気が引けたから。』


お前体力ないんだから気をつけろよ、と侑は私の頭にぽん、と手を置いた。
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