君の好きな人が私だったらいいのにな。

「……今日は、なんか色々とありがとね、」

『なんだよ改まって笑別に、俺が勝手にやってるだけだっての。』

「ふふっ、そーゆーと思った。」


立花達遅いねぇ、と私が言うと

丁度そのタイミングでガチャ、とドアの開く音がした。


「ただぁーいまー！柚真、まだ寝てるー？」

「おかえりー！起きてるー！」


羽瑠の声がしたと思ったら

小走りしている足音が聞こえてきて

リビングのドアが開いた。