君の好きな人が私だったらいいのにな。
「ほんとはね、こーやって2人で買い出し行くのも緊張したいし、隣にいるだけでドキドキするーとか、憧れなんだ。」

『杉野は侑と一緒にいるときドキドキしないの?』

「するよ。あいつ距離感近いし、すぐ人の頭撫でるし、」


でも、向こうはきっと

私のこと幼なじみとしてしか思ってないから

そーゆーことしてくるんだって、わかっちゃってるんだもん。

一見すごく近くにいるのに

ほんとは手を伸ばしたって届かないくらい

距離があるってことを私は知ってるんだ。
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