君の好きな人が私だったらいいのにな。
「羽瑠、まだ寝てるかな?」

『あー、眠ったの明け方っつってたから、まだ寝てるかもなー。』


コンビニからの帰り道

侑はそんなことを言いながら、今買ったばかりのコンビニの袋をごそごそ漁った。


『アイス、食いながら帰ろーぜ。』


侑はアイスを袋から取り出して

真ん中でぱきっと割った。


『ん。』

「あ、ありがと。」

『これで同罪なー?』


え、とアイスを咥えたまま侑の方を見ると

してやったり、と言わんばかりの顔で笑っていた。
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