君の好きな人が私だったらいいのにな。
「ただいまーー、」

『あ、おかえり。』

「うん、ただいま。羽瑠は?」

『まだ眠ってるよ。』


この調子じゃまだ起きそうにないね、と

氷室は困ったように笑った。


「立花は?まだ寝てるの?」

『部屋から出てきてないから、寝てるんじゃないかな。』

「そっか。」

『ん、これ朝飯。待っててもしょーがねぇし俺らは食おうぜ。』


侑が言うと

それもそうだね、と氷室が頷いた。
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