君の好きな人が私だったらいいのにな。
「さて、じゃあ帰りますか。もーこんな時間だし。」

『だなー。』


もう当たり前のように

帰り道を5人で歩いて、いつも分かれる交差点で

私と侑、羽瑠と立花と氷室に分かれる。


「また明日ねー、柚真ー!」

「ん、ばいばいー!」


いつもより夕焼け色に染まった空を眺めながら、私は侑の隣を歩いた。


『柚稀も同じクラスだったらよかったのになー、』

「んー、確かに。」

『でもまあ、どっちかが遅くなったらお互い待ってればいいか、』

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