君の好きな人が私だったらいいのにな。
「ねぇーこの飾りってここー?」

「そこそこー!あ、そうだ柚真、さっき衣装合わせの子が呼んでた!」

「え、どこにいる、その子。」

「準備室!」


文化祭当日の1週間前。

思った通りバタバタ忙しく放課後学校に残る日々が続いていた。


「あ!柚真ちゃんこっちこっち!」

「ごめんー!羽瑠から今聞いた!衣装合わせだっけ?」

「そうそう!」


準備室に行くと

クラスメイトの女の子2人が

こっちこっち、と手招きした。
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