君の好きな人が私だったらいいのにな。
『おーおー、騒いでんな、東雲、』

「あっ、立花。ちょっとあんたも聞いてよ。」

「ちょ、何言うつもり!?」


私が慌てて口を塞ごうとすると

羽瑠はそれを華麗にかわして立花に言った。


「フォークダンス、やっぱりあの2人もサボってた。」

『フォークダンス?…って、お前もサボってたじゃねーか笑』

「あ、ばれた?」


羽瑠はにや、と一瞬笑って

それだけー、と何事もなかったかのように自分の席に座った。


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