君の好きな人が私だったらいいのにな。
-羽瑠side-


「氷室、あのさ、まだ時間平気?」


放課後、柚真達と5人でカフェに行った後の帰り道

あの2人と分かれてから私は立花にはバレないように氷室を呼び止めた。


「ごめんね、カフェから出たばっかなのにまた呼びとめて。」

『いや、それは大丈夫だけど、話って…?』

「クリスマスの話なんだけど。…こんなこと、氷室に言うの最低ってわかってるんだけど、協力して欲しくて。」

『杉野と、侑のこと?』

「うん、そう。」
< 256 / 439 >

この作品をシェア

pagetop