君の好きな人が私だったらいいのにな。
もちろん立花が本気でそう思っているわけじゃないことなんて

私も氷室もすぐにわかって

そうだね、と私達は2人でその言葉に頷いた。


『3人でボーリングは疲れるから今年もまたカラオケだなーー、』

「……だね。ケーキ持ち込みしようか、」

『いいね、じゃあ俺はチキン買って行こうかな。』

『ほんっと、世話のかかる友達だよなー。』


勝手に世話焼いてるだけなんだけどね、と私が笑うと

もういい加減はっきりさせたほうがいいだろ、と珍しく立花が真面目なことを言うから

私は少し驚いた。

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