君の好きな人が私だったらいいのにな。
-羽瑠side-


『…杉野、どんな感じ?』

「あー、やっぱり困惑?してるっぽい。でも、わかったって言ってくれたよ。」

『困惑って、今更なんで侑と2人になって困惑するんだよ笑』

「柚真って変なところに敏感だからさ、」


予定より朝早くカラオケ店に集まった私達は

会議をするように机を囲んで、顔を見合わせた。

私達がこうやって、ちょっと強引に2人をくっつけたことで

もう5人で集まれなくなるかもって、不安にさせてしまったのかもしれない。


『それくらいじゃ変わんねーっての。なぁ?』

『うん、そうだね。でも…、』


それに関しては後からフォローが必要かもね、と氷室は苦笑いした。


< 272 / 439 >

この作品をシェア

pagetop