君の好きな人が私だったらいいのにな。
上手くいってほしいけど

もし柚真が、ほんとに今の状態の関係を望んでるとするんなら

私はやっぱり余計なことをしてしまったんだろうか。


『………あ、お前また余計なことしたとか考えてたろ。』

「え、」

『わかるってのー。俺らも何だかんだ長いんだからさ。』


やめろよなー、柚稀も心配するし、と

立花は私の頭を軽く小突いた。


『おまたせー、…ってあれ、まだ曲いれてないの?』

「の、飲み物取りに行かせてる間に歌うのも悪いかと思って、」

『そんなの気にしなくていいのに。ほら、今日は1日歌うんでしょ、』


はいマイク、と部屋に戻ってきた氷室からマイクを受け取って

なるべく心配が顔に出ないように、ありがとうと笑った。


-羽瑠side end-
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