君の好きな人が私だったらいいのにな。

「………とにかく、この件は氷室に任せる。」

『わかった。』

「……私のほうに、何か話が回ってきたら全力で協力するから。」


柚真のこと頼むね、と俺に言う東雲は

友達というよりも

実の姉みたいな、そんな感じがした。


『……じゃあ、また連絡する。』

「うん、待ってる。」


それじゃあね、と言って

俺は電話を切った。


『………後は侑をどうするか、かぁ、』


絶対に上手くいくはずの2人をすれ違わせたくない

ただそんな気持ちで、俺は侑に連絡した。


-柚稀side end-