君の好きな人が私だったらいいのにな。
「侑?あれ、羽瑠、立花まで。」

『お前何でこっち来てんの、女子あっちだろ?東雲も探してたぞ、』

「ごめんごめん、ちょっとね、」


勝手に走っていくんだからー!と羽瑠は私に言って

3人の視線は氷室くんに集まった。


「あ、氷室柚稀くん。さっきね、私が更衣室どこかわかんなくなっちゃって教えてくれたの。」

『そーだったのか。…悪いな、柚真方向音痴なんだよ、』

『いや、別に、俺から声掛けたんだし。』

「そーゆーことだから、私達そろそろ戻るね?」


じゃあねー、と手を振ると

もう東雲と離れんなよーと侑は苦笑いした。
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