君の好きな人が私だったらいいのにな。
『向こう賑わってるね、あそこ?神社って。』

『そうそう。柚稀も今年からは毎年ここに集合な、』

『でもよかったの?今まで4人で集まってたんでしょ?』

『何言ってんだよ。柚稀もに決まってんじゃん。』


侑の言葉に、そうだよ、と私も頷くと

じゃあ絶対予定空けとくね、と氷室は笑った。


『………てか、ありがとな、柚稀。』

『ん?なにが?』

『だからその、柚真とのこと、』

『別に、俺がしたいようにしただけだよ。』
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