君の好きな人が私だったらいいのにな。
ちょうど20分弱位並んだところで

やっと列の先頭にたどり着いて

後ろを振り返ると、私達が最初に並んでいた位置よりもっと先にも

人が並んでいるのが見えた。


「二礼二拍手一礼だっけ、」

『おう、』


侑、私、羽瑠、氷室、立花の順で横に並んで

私達は5人揃ってパンパン、と手を叩いた。

去年の初詣は

私はここで何をお願いしただろうか。

そんなことを考えながら

手を合わせてぎゅっと、目を閉じた。
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