君の好きな人が私だったらいいのにな。
『あれー、柚稀待ってんじゃん、ほら早く帰ろー。』

「え、ちょ、立花まで。いつの間にそんなに仲良くなったの?」

『体育一緒だったからねー、』


ほら帰るよー、と当たり前のようにそう言って

おまたせー、と立花は氷室くんに手を振った。


『あれ、もしかして杉野さんに話してないの?』

『んあ?まぁ放課後にはわかるかと思って。』

『ごめんねいきなり驚かして。』


私が驚いているのに気づいたのか

びっくりしたよね、と氷室くんは苦笑した。
< 39 / 439 >

この作品をシェア

pagetop