君の好きな人が私だったらいいのにな。
『…ん。』


当たり前のように差し出された手のひらに

自分の手のひらを重ねると

侑は満足そうに指を絡めてぎゅっと握った。


「…そういえば、最近女の子達に囲まれてないね、」

『んぁ?なんで彼女いんのに他の女に囲まれなきゃいけねーんだよ笑』

「そ、そーゆーこと?」


気まずくなって目をそらすと

そもそも連絡返してねぇし、と侑は呟いた。
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