君の好きな人が私だったらいいのにな。
「あ、ありがと…///」

『別にいーって。…ちょっとはマシだろ、』


侑は、ほら行くぞ、と私の手を握り直して

歩き出した。


「朝から相変わらずだねー、おふたりさん。」

「わあっ、羽瑠っ、」


私が驚いて振り向くと

おはよ、と羽瑠達が片手を上げた。


『あれ、それ侑のじゃね?』

「あ…、うん、寒いって言ったら巻いてくれた。」


私が言うと

立花は、ヒューヒュー、と小学生のように私達をひやかした。
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