君の好きな人が私だったらいいのにな。
「なんか、日に日に柚真のこと甘やかすレベルが上がってない?」

『そもそもこいつは杉野に甘いからな、』

『まぁ、それは確かに颯の言う通りだね。』


確かに

付き合い始めてから、侑は私に優しくなった。

いや、元々優しいは優しいんだけど

物凄く女の子扱いされるようになったのだ。


『寒いっつったから貸してやっただけだっての。』


のろのろしてると遅刻するぞ、と

侑は私の手を引いて、少し早足で歩いた。
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