君の好きな人が私だったらいいのにな。
「しょーがないなぁー、」


見兼ねた羽瑠は、そう言って

今週末私の家に集合ね、と苦笑した。


「バレンタイン来週なんだから、今週の土日で絶対完成させるよ。」

「わ、わかった!」


こくこく、と私が頷くと

高野には絶対内緒だからね、と羽瑠は言った。


「……あ、味見役として立花と氷室も呼ぼっか。」


男子の意見も必要でしょ、と

どんどん計画を立ててくれる羽瑠が

とても頼もしく見えた。
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