君の好きな人が私だったらいいのにな。
「高野の人たらしは相変わらずだねぇ、」


羽瑠は、まあとりあえず帰ろ、と私の手を引いた。


『てか柚稀って家どのへん?』

『あー、結構近いよ、徒歩圏内だし。』

『え、じゃあ俺らとおんなじじゃん。』

「んじゃあどっか寄ってく?ゲーセンとか。」

『だなー。柚稀時間平気?俺らは大体暇だからいっつもこんな感じだけど。』

『俺も暇だから、この辺案内してくれるとありがたい。』

『おっけー、じゃあ今日はちょっとうろうろしてから帰るかー。』

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