君の好きな人が私だったらいいのにな。
-放課後-


『そーいや今日、体育んときなんか東雲と盛り上がってたけど、なんかあったのか?』

「体育のとき?あー、」


大したことじゃないよ、と私が言うと

ふーん、と侑は私から目を逸らした。


「な、何?」

『………別に、』


なんでもない、と言う割には

明らかに拗ねているようにしか見えなくて

私は繋いでいた手をぎゅっと引っ張った。
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