君の好きな人が私だったらいいのにな。
ほらこれ付けて、と羽瑠にエプロンを渡されて

私はそれを身につけて、手を洗った。


「まずー、私は湯煎用のお湯とか準備しとかくから、柚真はチョコレート刻んどいて、」

「りょ、了解。」


私は買ってきたチョコレートを包みから出して

包丁で細かく刻んだ。


「柚真器用なんだからさー、普段から作ればいいのに。」

「んー…、作り始めたら楽しいんだけど、」


やるまでがめんどくさいというか

なんというか。

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