君の好きな人が私だったらいいのにな。
「羽瑠はこーゆーの、上手だよね。」

「私んちはお母さんが好きだからねー、お菓子作り。」


どおりでキッチンに道具が揃っているわけだ。

私の家にはないような、不思議な形をした型抜きとか

ゴムベラからハンドミキサーまで

色んな道具が揃っている。


「よし、オーブンの予熱はこれでおっけい。…柚真、刻めた?」

「あ、うん。こんな感じ…?」

「うんうん、おっけー。じゃあこれを湯煎して溶かそっか、」



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